これこそ大人の絵本、おもちゃ箱！
この人がこんな役を！と驚きの連発！！
最後のクレジットが出るまで気が付かないかも！
笑って泣けて、笑って泣けて・・・
いやいやそんなもんじゃない！
震えるくらい笑って、震えながら泣きます。
そんな経験、ありますか？
さあ、今日ご紹介する映画「パコと魔法の絵本」
ちょっとかわいい題名ですからね、子供向けのメルヘンファンタジーかな、なんて思いませんでしたか？
とんでもない！
…もう一度言います。
トンデモナーイ！！！
これはまさに大人向け、大人のためのファンタジー作品です！！
もちろん子供さんと一緒に家族みんなでも楽しめますが、
大笑いして大泣きしてるのは、きっとおそらく間違いなく、お父さんお母さんのほうになりますよ。
子供にクシャクシャの泣き顔を見られたくないなら、子供が寝た後こっそりとご覧ください。
まあそれでも、あなたの笑い声と泣き声で、子供さん、起きてしまうかもしれませんけどね・・・。
映画『パコと魔法の絵本』感想 奇才・後藤ひろひと原作舞台の映画化
映画『パコと魔法の絵本』は、もともとは舞台作品だったものを映画化したものなんですね。
後藤ひろひとさん原作の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人』（2004年初演）を映画化したものです。
この舞台も大変好評で、キャストを変えて何度も再演されている人気作品です。
後藤ひろひとさんは、多くの人気舞台を手掛ける演出家、劇作家であり、俳優さんでもあります。
吉本興業所属で、一度お顔を見れば、忘れられないインパクトがございます。
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映画版も、もともと舞台作品というだけあって、演劇的というか、劇画チックな部分もありますが、それは決してマイナスではなく、逆にこの映画を、さらに魅力あふれるものにしています。
映画『パコと魔法の絵本』感想 人はいくつになっても変わることができる
映画『パコと魔法の絵本』のテーマは、相手を想うこと、そして相手を想うことで自分を変えられるということ。
主人公の老人は言います。
「お前が俺を知ってるってだけで腹が立つ！」
そう、まったくのくそじじいですね(笑)
でもそんな老人は、入院した病院でひとりの少女と出会います。
事故の影響で、記憶が一日たつと消えてしまう少女。
老人はその少女と過ごすことで、今までの自分を悔い、この少女に何かしてあげたい、この少女の中に何か残してあげたいと思うようになります。
「お前なんかに覚えられたくない！」と言っていた、嫌われ者のくそじじい。
今まで一度も泣いたことがない老人が、この子の記憶の中にいたいんだと言って、初めて泣きます。
「涙の止め方が分からない。どうしたら涙は止まるんだ？」
医者は優しく語りかけます。
「たくさん泣けば、止まりますよ」と。
相手を想う。
涙が枯れるまで、泣いて、泣いて、泣いて、想う。
そうすれば、いくつになっても人は自分を変えられる。
たとえ死の直前だって、自分を変えることができる。
この映画は、そんなことを、われわれ大人に教えてくれます。
映画『パコと魔法の絵本』感想 とにかく美術と衣装が素晴らしい
映画『パコと魔法の絵本』は、内容はもちろんなのですが、美術や衣装もまた凄いんです！
美術に関しては、日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞しているのですが、そのポップでカラフルなセットがとにかく素晴らしい。
壁に貼られている写真やポスター、棚に置かれた小物など、細かいところまでこだわりが満載。
私はあまり詳しくありませんが、特にサブカル好きの人なら随所に引っかかるところがきっとあるでしょう。
見てるだけでなんだかワクワクさせられる、そんな美術セットなんです。
そして衣装も！
舞台衣装みたいな感じで、正直最後まで誰だか分からない人もいたりしますが(笑)
美術セットと相まって、めちゃくちゃ楽しい世界を創り出してくれています。
まさに、大人のための大人のメルヘン！おとぎ話！！
この映画のキャッチコピーは「子どもが大人に、読んであげたい物語」
本当に絵本から飛び出て来たみたいな衣装とセットで、あなたをいっきに物語の世界へ連れていきます！
映画『パコと魔法の絵本』感想 こちらもびっくり！超豪華なキャスト陣！！
正直、『パコと魔法の絵本』をまだ観ていない人には、キャスト陣についてはナイショにしておきたい💦
主演のくそじじい役が役所広司さんだというのはお伝えしてもいいとして、
オカマの國村隼人さんとか、変態医者の上川隆也さんとか、やっぱり観るまでナイショにしておきたい！！
…あら、言っちゃいましたね…
ホントは言いたい、でも言いたくない…
なんとも悩ましい豪華キャスト陣！！
他にも出てきますよ～おもちゃ箱ひっくり返したみたいにね！
監督は「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「告白」などの作品で有名な中島哲也監督。
もともとはCMディレクターで有名な方で、山口美江さんの「あ～しば漬け食べたい」のCMを撮った方です（…って、このCM知ってる人は中年世代かな？）
CGを駆使し、テンポのある音楽で、ぐいぐいと物語の中へ引き込んでいきます。
映画『パコと魔法の絵本』感想まとめ～大人になればなるほど、こころ揺さぶられる物語
私が『パコと魔法の絵本』を始めて観たのはもう10年以上前でしょうか。
たまたま近くのレンタルビデオ屋で借りて観たのですが、どうしてこの作品を手に取ったのか、正直あまり覚えていません。
ただ、40過ぎた中年おっさんが、夜中にひとり号泣したことだけは、はっきり覚えています。
そして観終わった後、しばらく放心状態でした。
そして10年ぶりに鑑賞。
結果は・・・まったく同じ状態になりました(笑)
いや、もっと凄いことになってたかも💦
内容知ってるはずのにね・・・
きっと10年前より、私もさらに大人になった（なってしまった）からかもしれません。
大人になればなるほど、こころ揺さぶられる何かがある・・・『パコと魔法の絵本』はそんな素敵な作品です。
ぜひぜひ、ご覧ください！！
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無料お試し期間でも1100円分のポイントがもらえるので、ポイントを利用して観ることができます（『パコと魔法の絵本』は440ポイントで視聴できます）。
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（本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信状況は 「TSUTAYA TV/TSUTAYA DISCAS」サイトにてご確認ください）