前回は主演の二宮和也さんについて、その魅力に迫ってみましたが、映画『浅田家!』には、他にも素敵な俳優さんが多数出演されています。
良い映画は、脇を固める役者がしっかりしているものだと言われますが、まさに豪華すぎるキャスティングではないでしょうか‼
そんな実力派の揃った俳優陣の中から今回は、
黒木華さん
菅田将暉さん
北村有起哉さん
池谷のぶえさん
こちらの4人について、それぞれの魅力を独自目線で語ってみたいと思います。
では早速いってみましょう!
映画『浅田家!』キャスト感想~脇を固める豪華俳優陣を徹底解説!!
まずはこの方から。今や日本を代表する名女優さんです。
川上若奈役・・・黒木華さん
⠀
⋱ ⋰⠀ 私、この写真が大好き。
⠀ たぶん
⠀ 私の100%が写っとるから。川上若奈
⋰ ⋱#浅田家#二宮和也 #黒木華 pic.twitter.com/GfiYzYpqL3— 映画『浅田家!』 (@asadake_movie) September 20, 2020
ちょうど『浅田家!』を観る前の週に映画『星の子』を観ていました。
そこでは新興宗教団体の幹部で、しかも霊能力がある女性を演じていたのが、黒木華さんでした。
霊能者特有の、浮世離れした笑みをたたえながら話す姿から一転して、浮世離れした彼氏を支える肝っ玉母ちゃん…ならぬ、肝の座った彼女役。
役の振り幅がこんなにも見事に広い女優さんは、そうそういないでしょう。
着物が似合う純和風な顔立ちですが、今回のようなアパレル業界でバリバリ働く女性の役も、実によく似合います。
また黒木さんを見ていると、演じることが本当に好きなんだなということが、画面からビシビシと伝わってきます。
私にはまるで、「ガラスの仮面」の北島マヤのようにしか見えません!!
子供の頃から演じることが大好きで、高校の演劇部でも活躍し、大学も芸術系大学の俳優コースに進学。
大学在学中に野田秀樹に見出され、その後は蜷川幸雄の舞台にも出演し…と、それこそ北島マヤもびっくりですね。
映画では山田洋次監督のもと『小さいおうち』でベルリン国際映画祭最優秀女優賞、『母と暮せば』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。
同作では二宮和也さんも最優秀主演男優賞を受賞していますから、2人はそれ以来の共演ということになりますね。
『母と暮せば』と『浅田家!』この全くテイストの違う役柄で、それぞれまた2人揃って映画賞を受賞となれば…非常に楽しみです!
小野陽介役・・・菅田将暉さん
⠀
⋱ ⋰偶然、知り合いの写真を拾って、
届けたらとても喜ばれて。それが写真返却を始めた
きっかけなんです。小野陽介
⋰ ⋱#浅田家#二宮和也 #菅田将暉 pic.twitter.com/AD7ZB0PHO7— 映画『浅田家!』 (@asadake_movie) October 7, 2020
もう若手と言うのも失礼でしょうか。
とにかくこの年代の俳優さんの中ではピカイチの実力を持つ菅田将暉さん。
菅田将暉さんのことはこれまでも何度か取り上げていますが、彼を最初に観たのが『そこのみにて光輝く』という映画で、そのときの衝撃は今も忘れられません。
そしてなんと本作の中野監督もこの映画を観て、いつか自分の作品に出てほしいと思っていたそうなのです!
でしょでしょ!!やっぱりなぁ~と、ちょっと(いや、かなり!)嬉しくなってしまいました。
『そこのみにて光輝く』では、ちょっと粗野だけど人懐っこい日雇労働青年役で、今回の小野くんとは真逆の感じなのですが、黒木華さん同様、俳優として、幅の広さを見せつけられます。
また二宮和也さんと同じく天才肌で、感性で演じていると評されることも多い菅田将暉さんですが、自分を役に近づけ、役として生き、役として感情を爆発させることができるところが、彼の最大の魅力だと私は思っています。
要するに、作り込むことができるということです。
そういう意味では、映画『帝一の國』での演技は圧巻でした。
今回はとても繊細な役どころですが、感情の爆発というのは何も外に向けられるばかりではありません。
被災した地元に戻り、親友を探しながら毎日黙々と冷たい水で写真洗浄を続ける姿には、やりきれない思いと切なさが、爆発寸前のマグマのように、ふつふつと感じられます。
そしてその後、同じ場所に教師として戻ってきた彼の、子供たちを見守る目には、慈愛に満ちた優しさという感情が、静かに爆発しているのです。
新型コロナの影響で公開延期となっていた映画『糸』が、いよいよ8月21日(金)に公開となります。そこで、主演の菅田将暉さんについて、同業の私から見たその魅力についてお話したいと思います。題して「映画『糸』公開記念!菅田将暉の魅[…]
渋川謙三役・・・北村有起哉さん
⠀ ⠀.ロ 『#浅田家!』
[゚゚◎ ] 登場人物紹介
– – – – – – – – – – – – – – –
渋川謙三 役 /#北村有起哉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
震災により
行方不明となった娘を探す父親。政志(#二宮和也)や小野(#菅田将暉)たち写真洗浄のボランティアに辛く当たるが… pic.twitter.com/jG64MM9SgY
— 映画『浅田家!』 (@asadake_movie) September 23, 2020
震災で行方不明になった娘を探す父親役の北村有起哉さん。
写真洗浄するボランティアの人たちに、最初は辛く当たりながらも、遺影にするために、娘の写真を探しに来る姿には胸をえぐられます。
北村有起哉さんは、お父さんが文学座の名優・北村和夫さん。と言っても若い方は知らない人も多いかもしれませんね。
北村有起哉さんも、すでに二世俳優という印象はまったくありませんが、お父さん譲りの味のある演技にはグイグイ引き込まれます。
また今回の役どころは、どこか田中邦衛さんをイメージさせるものもありました。
どちらにしても、味のある名優を彷彿とさせる名演技。
昨年の日本アカデミー賞最優秀作品賞の『新聞記者』での好演など、最近は主に映画での活躍が光りますが、私個人としては、彼は映像だけでなく舞台でも、さらに魅力が伝わるような気がしてしまいます。
以前、『欲望という名の電車』という舞台で彼を観たことがあるのですが、その時の彼の演技には、映像とはまた違った色気を感じました。
とにかく作品や監督に恵まれて今後も出演作が続きますが、また使いたいと思わせる彼の魅力もまた、彼の人間力の為せる技なのだと思います。
そしてその人間力が、今回の役にも十分に反映されていたように感じました。
姫野希美役・・・池谷のぶえさん
⠀
⋱ ⋰良いモノは良い、
そこは今でも私、
自信持ってるから。⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 姫野希美
⋰ ⋱#浅田家#二宮和也 #池谷のぶえ pic.twitter.com/mThmb3BrZm— 映画『浅田家!』 (@asadake_movie) October 13, 2020
写真集「浅田家」を出版する赤々舎の女社長役の池谷のぶえさん。
事務所でスルメを焼き、日本酒をあおる豪快さがはまっていました。
彼女も黒木華さん同様に『星の子』にも出演されていて、芦田愛菜さん演じる主人公のおば役を好演していました。
最近ではトイレの芳香剤のCMでもよく見かけますね。
彼女の演技の特徴は、リアルというより、いそうでいて、いない人。
人間の持つ可笑しみみたいなものを、どんな場面でも絶妙なさじ加減で実に上手に見せてくれるところです。
彼女を見ていると、どんなに真面目にやっていても、どこかクスリとさせられてしまいます。
今回の出版社の女社長も、この人がいなければ写真家・浅田政志は世に出ることはなかったわけですから、その先見性は素晴らしいものがあるのでしょう。
でも、やっぱりただの酒飲みにしか見えないところが、池谷のぶえさんの抜群のさじ加減なのです(笑)
もともとは劇団で活躍していた彼女。引き出しの多さは劇団時代に培われたものなのでしょう。
名バイプレーヤーとして、これからますます目が話せない存在になりますね。
映画『浅田家!』キャスト感想~脇を固める豪華俳優陣を徹底解説・まとめ
以上、映画『浅田家!』を支えるキャストとして、黒木華さん、菅田将暉さん、北村有起哉さん、池谷のぶえさんについて、その魅力をお伝えしました。
こうしてみると、かなり豪華なキャスト陣ですね。
浅田家の皆さん(二宮和也さん、妻夫木聡さん、平田満さん、風吹ジュンさん)はもちろんですが、浅田家の周りの人たちも、こんなに魅力的な俳優さんが揃っているんだなとあらためて感じました。
2時間を超える作品ながら、全く長さを感じなかったのは、キャストの力も大きいと思いました。
どこをどう切り取っても、そこにドラマがある。
魅力的なキャストに支えられた映画『浅田家!』
とってもとってもオススメです!
ぜひ劇場で御覧ください!!
映画『浅田家!』かなり評判がいいようですが、魅力的なキャスト陣が揃っているのもその理由のひとつだと思います。中でも主演の二宮和也さんの評価は非常に高く、この映画の評価に直結しているように感じます。日本国内に限らず、海外からも[…]