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【俳優になるには】中学生は?大学生は?年齢別の目指し方を徹底解説!

女優を夢見る中学生
まだ中学生だし、義務教育だから、女優になりたいなんて早いですよね…

 

俳優を志す大学生
いやいや、僕は大学生だから、今からじゃもう遅いんじゃなかと思って不安だよ…

 

俳優になりたいと思っても、まだ小学生や中学生だし…とか、逆にもう大学生や社会人だから無理でしょ?と年齢を気にする人は少なくありません。

 

たしかにタレントの低年齢化が進み、人気子役もたくさんいます。アイドルタレントを目指すのであれば、若いほうが有利かもしれません。

 

でも本当に俳優や女優になるのに年齢は関係あるのでしょうか?

 

私は現役俳優として、これまで舞台に約80本、テレビドラマ約40本、CM6本、映画3本に出演してきました。
そんな私が俳優を志して初めて俳優養成所に通ったのは大学生のときでした。

 

そこで、私の経験を踏まえて、年齢別の俳優の目指し方と、チャンスを掴むための心構えやポイントをお伝えします!

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【俳優になるには】中学生は?大学生は?年齢別の目指し方を徹底解説!

これから俳優を目指したいと思っている人が特に気になる年齢問題。

自分が入りたい事務所や劇団で、新人募集の年齢制限があるのかどうかは気になるところでしょう。

 

そこで、まずは年齢制限の現状について見てみましょう。

 

主な劇団研究生募集の年齢制限

文学座18歳以上
俳優座18歳~30歳くらいまで
青年座本科 17歳~28歳  実習科 18歳~29歳
18歳~40歳
劇団四季25歳以下

 

こうしてみると、ミュージカルの劇団四季以外は、高卒以上30~40歳くらいまでとなっています。これは他の劇団でもほぼ同じです。

 

18歳以上という制限は、高卒以上くらいの学力は求められるということのようです。

 

主な大手芸能事務所の新人募集年齢制限(2021年2月現在)

スターダスト常盤貴子
北川景子
山田孝之
6歳~25歳以下の男女
A-Team伊藤英明
DAIGO
吉岡里帆
15歳~25歳までの男女
4歳~25歳の男女
(2020年4月よりオンラインオーディション開催中)
東宝芸能上白石萌音
上白石萌歌
浜辺美波
女性:10歳~18歳
男性:13歳~22歳
テンカラット井浦新
高良健吾
中条あやみ
女性:10歳~20歳
男性:10歳~22歳
TOP COAT松坂桃李
菅田将暉
10歳~18歳の男女

 

大手芸能事務所の新人募集はおもに10歳~25歳と、やはり若い年代が中心のようです。

 

もし、こういう事務所に所属したいのであれば、とにかく早く動くしかないと言えそうです。気になる事務所があれば、HPなどで確認してみましょう。

 

それではこうした現状を踏まえつつ、年代別の目指し方を見てみましょう。

 

【年齢別・俳優になるには①】0歳~10代前半(赤ちゃん、幼稚園、小学生、中学生)

この年代(赤ちゃん、幼稚園、小学生、中学生)は、本人の希望だけでなく、親御さんの希望も強く影響します。

 

つまり、本人と保護者の二人三脚で目指すことになります。

 

子役専門の養成所や児童劇団、大手芸能事務所にもキッズ部門など、その選択肢は様々あります。

 

また、俳優になりたいというよりも、習い事のひとつとして、子供の情操教育の一環として、養成所や児童劇団に通わせている親御さんもいます。

 

それはとても素晴らしいことだと思います。

 

教育に演劇的アプローチを取り入れようとする試みは私自身もその可能性を大いに感じますし、実際に教育現場でも取り入れられています。

 

そういった視点で子供たちにお芝居を教えている知り合いの俳優も多数います。

 

その一方で

❌子役で有名になりすぎて、その後の人生が狂ってしまった

❌金銭問題で家族がばらばらになってしまった

などという話もよく聞きます。

 

この年代は、親や指導者が上手く導いてあげることが何よりも大切な年代と言えるでしょう。

 

【年齢別・俳優になるには②】10代後半~20代(高校生、大学生)

先ほどの、劇団の研究生や大手芸能事務所の年齢制限からも分かるように、やはりこの年齢・年代が、俳優を目指すのには最もチャンスがあることは間違いないでしょう。

 

自分で自分の将来を考える上でも、とにかくチャレンジし、もし自分に向いていないと感じたら、まだまだ他の道を探すことができる年齢です。

 

ちなみに私自身は、大学4年の時に俳優養成所に入り、同じ時期に就職の内定ももらっていました。

夜間の養成所だったので、大学卒業後は就職もし、昼はサラリーマン、夜は養成所と、二重生活をしていました。

 

最終的には夢であった俳優の道を選んだわけですが、この年齢だったからこそチャレンジできたのだと思います。

 

少しの間でしたが、会社員として働けたことも、俳優としてもとても役立っていますし、今でもその時の先輩や同僚が応援してくれています。

 

俳優が演じる人々は、普通に生活している人々です。この普通な感覚でいること、ニュートラルな感覚でいることの大切さも感じます。

 

話はそれましたが、この年齢の人達は、自分で決めてチャレンジできる年代です。

 

また大学生であれば、堺雅人さん、八嶋智人さんなど、大学の演劇サークル出身の有名俳優もたくさんいます。

 

とにかく失敗を恐れずチャレンジしましょう。

 

※お金のない学生が芝居を学ぶために便利なサービスがあります。こちらの記事も合わせてどうぞ‼

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【年齢別・俳優になるには③】30代~40代(社会人)

 

この年齢になると、すでに何らかの職業に就いている人が多いでしょう。

 

また挑戦したいと思っても、大手芸能事務所や有名劇団へ入ることは、現実的には難しいと言わざるを得ません。

 

しかしそれでも探せば全くないわけではありませんし、養成所でしたら特に年齢制限の上限がないところも多数あります。

 

現に私が通っていた養成所は、16歳以上という制限だけで上限はなかったですし、夜間でもあったので、30代、40代の人もいました。

 

私の知り合いで、学生のころ養成所に通い、いったん就職して、30歳を過ぎてから会社を辞めてまた俳優を目指し、大手芸能事務所に入ったという人もいます。

 

就職してはみたものの、やはりどうしても夢が諦められないという人もいるでしょう。

 

会社を辞めてまでというのは難しいかもしれませんが、夜間や土日だけのクラス、または短期間のワークショップ形式で学べる養成所もあります。

 

経済的には余裕もあり、体力的にもまだまだ無理が利く年齢です。

 

やらずに後悔するならばまずは行動におこし、行動しながらまた考える」といったスタンスが大切です。

 

【年齢別・俳優になるには④】50代〜60代(定年退職後)それ以上100歳まで

さて、年齢別俳優の目指し方で最もお伝えしたいのが、実はこの50代〜60代、またはそれ以上の方の目指し方です。

 

ひと昔前は、俳優を目指すのであれば若くなければとか、シニア世代からチャレンジするのは珍しかったかもしれません。

 

しかし、今や人生100年時代とも言われ、働き方も多様化している世の中です。

 

昔なら還暦を迎えて定年したら、あとはゆっくり隠居生活…みたいな感じだったかもしれませんが、今の60代はまだまだお若い!

 

それこそ定年してから第二の人生をと考えている人も多いかもしれません。

 

若い頃、一度は夢見た俳優を色々な理由で断念した人が、定年を期に再チャレンジしたい!!と思うこともあるかもしれません。

 

2018年の日本人の平均寿命は、女性が87歳、男性が81歳で、男女とも80歳を超えました。

人生100年時代とも言われるようになり、50代、60代以降の生き方が益々注目されるようになってきています。

 

このような世の中の流れは、俳優の世界においても大きな変化をもたらしています。

その中で最も注目されているものに「さいたまゴールドシアター」があります。

 

故・蜷川幸雄彩の国さいたま芸術劇場芸術監督が2006年に創設した、55歳以上の劇団員からなる演劇集団。この集団は、2005年11月、芸術監督に内定した蜷川が、就任後第一に取り組むべき事業として「年齢を重ねた人々が、その個人史をベースに、身体表現という方法によって新しい自分に出会う場を提供する」ための集団作りを提案したことに始まります。

さいたまゴールドシアター公式HPより

 

まさに、今の世の中を見据えていたかのような動きが、すでに25年以上前に演劇界では起こっていたのです。現在団員は68歳から93歳までの36名(2019年4月現在)。

 

まさに俳優として、演劇人として、人生100年時代を謳歌すべく活動しているのです。

 

日本の高齢社会の有り様に問いかけるモデル・ケースとして、さいたまゴールド・シアターは結成当時から大きな注目を集めています。

さいたまゴールドシアター公式HPより

 

また先日は60歳を過ぎて劇団を立ち上げたという人の舞台を観てきました。俳優養成所でもシニアクラスが充実し、受講される方々も年々増えています。

 

このように一昔前では考えられなかったようなことが、これからもますます増えてくるでしょう。

 

このサイトをご覧になっている多くの人は、これから俳優を目指そうとしている若い人たちかもしれません。

 

年齢を重ねた人生の先輩たちが、まだまだ夢をあきらめず、自分の人生を最後まで謳歌しようとしている姿を見て、なにを感じるでしょうか。

 

もし、夢への一歩が踏み出せないでいる人がいたとしたら、きっと強烈な後押しになるのではないでしょうか。

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チャンスを掴む極意とは?心構えやポイントを伝授します!

さてここまでは、俳優の目指し方を年代別に見てきましたが、次にもう一つ、俳優にとって切っても切れないもの、オーデイションについて見てみたいと思います。

 

オーデイションは、俳優になるためにも、そして俳優になってからも、数多く受けていくことになるものです。養成所に通うにも、劇団の研究生になるにも、事務所に入るにも、すべてオーディションがあります。

 

ようやく芸能事務所や劇団に入団できたとしても、キャスティングされたり役を掴むためには、やはりオーデイションがあります。

 

そこでここでは、私の経験も踏まえてオーデションのポイントや極意をお伝えします‼

審査員は全員プロ 自己PRは簡潔に!!

まず一つ目のポイントは、

審査員は全員この世界のプロ

だということです。

 

俳優を目指している人が、養成所や劇団の研究所、または芸能事務所の新人オーディションを受ける場合、分も見ればその人が売れる可能性があるかどうか、俳優としてやっていけるかどうか分かるということです。

 

これは実際に審査員をされていた人から直接聞いた話です。

この世界で、それこそ何十人、何百人、何千人と売れてる人、売れてない人を見てきているわけです。

そういう人からすれば、その人が俳優として今後やっていけるかどうかなど、ほんの一瞬見れば分かるのだそうです。

 

どんなオーディションでも必ず自己紹介や自己PRがありますが、自分を知ってもらおうと長々と話しすぎるのはかえって逆効果です。

結局、話している内容はあまり聞いていません。

それよりも、話し方から見えるその人自身を見ているのです。

覚えてきた自己紹介文を、ただ長々と話すというのはおすすめできません。

 

私の体験談

全く演技経験がなかった私が合格した養成所のオーデション(約1000人が応募し、80人が合格)のときは…

  1. 大きな声で挨拶し、発声をアピール
  2. 高速で腕立て伏せをして体力があることをアピール
  3. 目、鼻、口、耳を同時に動かして、表情筋が発達していることをアピール

合計で1分くらい(1分でと指示があったので)

 

このときは、オーデションでどんなことをやらされるか全く知らなかったので、ほぼその時の思いつきでした。

 

これは、たまたまその養成所で求めているタイプと一致したということであって、こうすれば必ず受かるということではありません。

 

でも、私が俳優として可能性があるかどうかを見てもらうには、覚えてきた自己紹介文をただ話すより、効果的であったろうと思います。

受かりたいと思いすぎない

次に、これは実際に俳優として活動を始めた場合のオーディションについてですが、かなり極意なので、今後に向けてお伝えしますね!

 

それは

受かりたいと思いすぎない

ということです。

 

皆さんはビギナーズラックという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

初心者の人が往々にして得る幸運のことです。

 

実は、これはオーディションでも当てはまります。

 

初心者というのは概して無欲です。

初めてだから、だめで元々という気持ちで臨めます。

その結果、オーディションに受かってしまった!!ということが少なくありません。

 

実は私もそうでした。

俳優になって初めて受けたCMのオーディションにいきなり受かってしまったのです。

私としてはCMのオーディションなんて初めてだし、どういうものなのか、まずは体感してこようくらいの気持ちでした。

それがいきなりの合格。

まったく受かるつもりがなかったので、ただただびっくりしてしまいました。

 

しかし、その後何度もCMのオーディションはありましたが、一向に受かりません。

一度受かったものだから、今度は欲が出てしまったのです。

何としても受かりたい、またCMに出演したい、そういう思いが強くなっていました。

 

その時にマネージャーに言われたのが、「受かりたいと思いすぎないようにしなさい」ということでした。

それよりも、もっとオーディション自体を楽しむようにしなさいと。

 

そのアドバイスをもらってから、次にオーディションに受かるまで、それほど時間はかかりませんでした。

 

受かることばかりに気持ちを向けるのではなく、まずはオーディショそのものを楽しむこと。

 

そうすれば自ずと結果はついてくるものです。

 

事務所や養成所のオーデションも、どうしても緊張してしまうものです。

仕方ないことですが、自分が俳優・女優に向いているかどうか見てもらえるのだ、くらいの気持ちで、のびのびと臨むようにしてください。

 

ちなみに、CMオーディションについてはこちらの記事に詳しく書きましたので、興味のある方はぜひどうぞ。

実際に俳優・女優になったときの様子が少し分かりますよ。

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落ちても気にしない!!

さて、最後にもう一つ大切なことを。

 

それは

オーディションは
たとえ100回落ちても
気にしない

です。

 

今は有名な俳優さんでも、チャンスを掴むまで、本当に100回くらいオーディショに落ちてきたという人は珍しくありません。

 

テレビに出るまでは、へこむことの連続でした。9歳でオーディションを受け始めましたが、月に2、3本、4年間で100本以上受け、全部落ちました。帰るたびに、親の前では「今度は絶対受かっている」と自信満々に語っていたのですけどね。

「東京新聞web 東京すくすく」より

 

これは人気俳優の中尾明慶さんの話ですが、何も珍しい話ではありません。

あの北川景子さんや貫地谷しほりさんなども、ブレイクするまでには50回、100回とオーディションに落ちていたそうです。

 

俳優にとってのオーディションとは、結局は役のイメージに合っているかどうか、それだけです。

 

これは芸能事務所や劇団の所属オーディションも全く同じです。

 

事務所のイメージに合っているかどうか、劇団のカラーに合っているかどうか、ということが見られているだけなのです。

 

なので落ちてもあまり気にせず、すぐに気持ちを切り替えて、自分が今できる努力を淡々とこなしていくことが何よりも大切です。

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【俳優になるには】中学生は?大学生は?年齢別の目指し方を徹底解説!~まとめ

以上、「【俳優になるには】中学生は?大学生は?年齢別の目指し方を徹底解説!」と題して、年齢別の俳優の目指し方と心構え、オーディションでのポイントや極意をお伝えしました。

 

俳優を目指すのに年齢は関係ありません。

年齢は関係ないけど、年齢に関係なく重要なものがある、ということです。

 

そもそも年齢を理由に諦めてしまうようでは、最初から俳優など目指さないほうがいいということです。

 

オーディションに100回落ちても101回目にチャレンジできる勇気と行動力が必要だということです。

 

そのことをお伝えしたくて、さいたまゴールドシアターのことをご紹介させていただきました。

 

50代以上の俳優の目指し方としてご紹介しましたが、10代、20代の若い人にこそ知って欲しいと思っています。

 

俳優は、なるのも、なってからも、それぞれ大変です。

 

しかし、表現したい、人を感動させたいという欲求は、年齢に関係なく人間本来に備わった欲求なのかもしれません。

 

年齢に関係なく、老若男女が同じ土俵で勝負し、協力し、創造できるのが俳優の素晴らしいところです。

 

覚悟ができたら、ぜひあなたなりの俳優像を追求し、できることから行動してほしいと思います!

 

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