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映画『糸』公開記念!菅田将暉の魅力を深堀りしてみました!!

新型コロナの影響で公開延期となっていた映画『糸』が、いよいよ8月21日(金)に公開となります。

そこで、主演の菅田将暉さんについて、同業の私から見たその魅力についてお話したいと思います。

題して「映画『糸』公開記念!菅田将暉の魅力を深堀りしてみました‼」です。

では早速いってみましょう‼

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菅田将暉は同業者が嫉妬する、いま最も実力のある若手俳優

映画『糸』で、小松菜奈さんとのW主演で期待が高まる菅田将暉さん。

いま、最も実力のある若手俳優は誰かと聞かれれば、私は間違いなく菅田将暉さんの名前を上げるでしょう。

私も役者の端くれですが、同業の私からしても、その魅力には凄まじいものがあります。

嫉妬すら感じます。

こんな人、ずるいわ~と…。

どこにそんなに嫉妬するのかと言えば、役者として相反する2つの面を両方持っているからです。

映画『そこのみにて光輝く』で見せつけられた菅田将暉の実力

菅田将暉さんをはじめて観たのは、おそらく2014年公開の映画『そこのみにて光輝く』だったと思います。

主演ではなく脇役だったのですが、そのあまりにも自然で魅力的な演技に度肝を抜かれました。

この人演じてるの?
それともこれが素なの?
この人こういう人なの?

・・・と、本当にそう思いました。

映画の画面からだとなかなか想像できないと思いますが、画面のこちら側ではカメラが回っていて、多くのスタッフに囲まれた中で撮影は行われます。

そんな特殊な状況の中、自然体で演じるということがいかに大変なことか。

だからこそプロフェッショナルの俳優がいるわけですが、その中でも、特に菅田将暉さんの演技は絶品だったのです。

ちょっと粗野だけど、人懐っこい日雇労働青年が、自転車にだらしなくまたがり、蛇行しながら屈託なく笑顔で話す。

その何気ないシーンに、私は完全にやられてしまったのです。

役を自分に引き寄せる菅田将暉の演技力

この映画を観て私は、この俳優さんは役を自分に引き寄せる力があるんだな~と思いました。

俳優さんには、大きく分けて2つのタイプがあります。

ひとつは役を自分に引き寄せて役作りするタイプ。感性で演じるタイプとも言えるでしょうか。

もうひとつは、役に自分を近づけて、役を作り込んでいくタイプ

役を自分に引き寄せるタイプとしては、木村拓哉さんなどがその代表でしょうか。

よく、何をやっても同じように見えるなどと言われることも多いタイプですが、いえいえとんでもない!!

どんな役でも自分に引き寄せて、観客を納得させてしまうその力量は、なかなか真似のできるものではないのです!!

そういう意味でも、木村拓哉さんはやっぱり超一流なのです!!

そして菅田将暉さんにも、私は同じようなものを感じたのでした。

映画『帝一の國』で見せた菅田将暉の鬼気迫る役作り

 

素晴らしい感性をお持ちの菅田将暉さん。

でも彼は、感覚だけの人ではなかったんですね。

2017年公開の映画『帝一の國』を観て、私はさらにぶっ飛びました!!

こちらの映画はコミックが原作。

登場人物はすでにキャラクターが出来上がっていて、自分の感性だけで好き勝手に演じることはできません。

原作のファンもいるでしょうし、作品の世界観もあります。

彼が演じた赤場帝一という役はかなり個性的!
しかも高校生!!

かなりの役作りが求められたことと思います。

それでもこの難役を、見事に演じきってしまいました!!

特に、父親役の吉田鋼太郎さんとの鬼気迫るやり取りにはしびれました

天才肌で、感性で演じていると評されることも多い菅田将暉さんですが、自分を役に近づけ、役として生き、役として感情を爆発させることができる

俳優のもうひとつのタイプは、彫刻を彫るように役を形作っていく、例えば堺雅人さんのようなタイプ。

菅田将暉さんは、そんな面も持ち合わせていたのです。

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菅田将暉にとってめぐり逢う運命だった映画『糸』

そして今回の映画『糸』での菅田将暉さんの魅力とは・・・ズバリ、存在感だと思います。

大人の魅力ある俳優へ、その一歩を踏み出したな、という感じでしょうか。

今回はじめて子供のいる役でもありますが、あまり派手さのない、普通に生活しているお父さん役。

そういった意味では、多くの人が感情移入できる役でもあるでしょう。

それだけに、かえって役者としてのハードルは高くなる。

やはり、普通のなんでもない日常を演じるのが実は一番難しいのです。

ただ演じるのではなく、観客を納得させるだけのリアリティーと、そしてそのリアルの中にも、華というか、魅力がなければなりません。

究極は、何もしなくても、ただそこに立っているだけで魅了されてしまうような存在

まさにその存在になるべく、大人の俳優への一歩を踏み出した作品ではないかなと思います。

きっとご本人も、会うべくして出会った運命の作品だと感じているのではないでしょうか。

菅田将暉さんにとって、ターニングポイントになるであろう映画『糸』。

なぜ めぐり逢うのか」ではじまり「逢うべき糸に 出会えたことを 人は 仕合わせと呼びますで終わる名曲『糸』の歌詞。

この歌詞の意味を、いま一番噛み締めているのは、菅田将暉さんご自身かもしれませんね。

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