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【俳優になるには】俳優養成所ってどんなとこ?2つの養成所に通った私の体験記

俳優志望のマサキくん
俳優養成所ってどんなところなの?どんなカリキュラムで、何を教えてくれるの?

 

俳優になりたいのであれがば、俳優養成所に興味のある人は多いと思います。実際にどんなことが行われているのか具体的に知りたいですよね。

 

今回は俳優養成所体験記ということで、私が実際に通っていた養成所について、どんなカリキュラムだったかなど詳しくお伝えします。

 

本記事の内容

  1. 入所試験(オーディション)ってどんなことするの?
  2. 養成所の講師ってどんな人が教えているの?
  3. どんなカリキュラムなの?
  4. 卒業したらどうなるの?
  5. 学費は?

 

私は2つの俳優養成所に通った経験があるので、その体験をもとに具体的にお伝えします。

 

具体的なカリキュラムは各養成所によって異なりますが、ひとつの具体例として参考にしていただけたらと思います。

 

また、ひとくちに俳優養成所と言ってもいろいろな養成所があります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

 

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【俳優になるには】俳優養成所の入所試験(オーディション)について

女湯志望のマリカちゃん
俳優養成所に入るのって難しいの?だれでも入れるわけじゃないのかな…

 

俳優養成所に入るには、試験(オーディション)があるのが一般的です。

 

中には誰でも合格すると言われる養成所もあれば、倍率が高く、競争率の高い養成所もあります。

 

特に文学座や俳優座など、歴史のある有名な劇団の養成所は倍率が高く、試験に受かるのも大変です。

 

管理人
実は私も…文学座、俳優座は落ちました…💦

 

養成所にも入れないのだから、そもそも向いてないのかと、一時は俳優を諦めかけました…。

 

その後、運よく別の養成所に合格しましたが、そこも倍率は10倍以上でしたね(約1000人受けて80人合格)。

 

では具体例として、私が実際に受けた入所試験(オーディション)についてお伝えします!

 

①資料請求・応募

なにはともあれ、まずは気になる養成所の募集要項などを資料請求しまいた。

 

管理人
当時はまだインターネットなんてなかったから、ハガキで資料請求したっけな…

 

現在の応募の仕方はこんな感じ
  1. 募集要項などの資料を請求(資料請求はWEBでHPなどからできる)
  2. 同封されている応募書類に必要事項を記入して応募(必要あれば全身とバストアップの写真なども同封。課題作文などの提出が求められる場合もある)
  3. 書類選考で落とされる場合もある

 

②一次試験

書類選考に通ると、一次試験がありました。

内容は、筆記、面接(自己PR)などです。

 

ある劇団の一次試験では…

・筆記試験…一般常識的な問題、演劇に関する問題など

・面接…簡単な自己PR、その場を歩かされたりもした

・受験者が多いせいか、試験会場が大学だった

 

一次試験のポイントをまとめると

  • 筆記試験はあるところとないところがある
    内容は結構難しかったが、あまり合否には関係ないように感じた
  • 面接・自己PRが合否に直結するように感じた
    その時点での実力だけでなく、今後可能性を感じるか、またその劇団、養成所がどういう人を求めているかも重要

 

③二次試験

一次試験に通ると、次は二次試験。

 

管理人
一次試験でだいぶ人数が絞られた感じがしたな…

 

試験会場は、劇団のアトリエや稽古場などで行われました。

 

試験内容は

  • 簡単な台詞を使った演技
  • 感情表現(音に合わせて身体を動かす)
  • 歌(自分で歌いたいものを用意)
  • 面接 など

 

有名な劇団の養成所などは、全くの初心者ばかりでなく、すでに演技経験のある人も多数受験します。もちろん全くの初心者でも、その人に魅力があれば合格します。

④オーディション受験料

これは養成所によってマチマチです。

 

管理人
私が受けたときは1万円~3万円くらいだったかな。受験する前にしっかり確認することが大切だね

 

以上、入所試験(オーディション)についてでした。

 

はじめにも言いましたが、養成所と一口に言っても、比較的誰でも入れる芸能スクールのようなところから、倍率が高い劇団の養成所まで様々あります。

 

どちらが良い悪いではなく、自分はどのような俳優・女優になりたいのか、舞台なのか、映像なのか、はたまた声優なのかなど、ここでもう一度考えてみましょう。

 

入所試験(オーディション)の内容も、養成所によって様々です。上に書いたことは、比較的倍率の高い養成所の場合です。それぞれの養成所の具体的なオーディション内容については、資料請求したり、養成所のHPを確認したり、または直接問い合わせるなどしてみましょう。

 

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【俳優になるには】俳優養成所にはどんな講師がいるのか

養成所には様々な経歴を持った講師陣がいます。私の知り合いも、養成所で教えている人が何人もいます。私の知る限り、講師は皆さん熱意があり、生徒に対して真っ直ぐに向き合ってくれる人ばかりです。

 

管理人
私も、とある専門学校で教えた経験がありますよ

 

具体的にどんな人が教えているのか見てみましょう。

①俳優

演技指導は、自分も俳優である人が教えることが多いですね。しかも、現役俳優がほとんどです。有名劇団の劇団員とか、アメリカのアクターズスクールで学んだなんていう人もいます。

 

私が初めて教わった先生も、ある劇団を主宰している俳優の方でした。自分の経験をもとに教えてくれるので、初心者にも分かりやすく教えてくれます。

 

ただ逆に言うと、自分がやってきたお芝居、経験がもとになっているので、講師によって言うことが違うこともあります。

②演出家・監督

自分は演技経験はなくても、舞台を演出したり、テレビや映画の監督をやってるひとが教えてくれることもあります。

 

この場合、細かい演技指導というよりも、作品の作り手として、意見やアドバイスをしてもらえます。手とり足とりといった細かい演技指導ではありませんが、実際の現場に近いレッスンが受けられるでしょう。

 

管理人
テレビドラマの監督だった人に教わったことがあるけど、実際にカメラを使って撮影しながら、実戦形式の授業だったね。

 

③ダンサー・日舞・手殺陣師

ダンスや日本舞踊、殺陣の授業があるところもあります。私が通っていた養成所でもダンスの授業が必修でした。

 

俳優は身体訓練が必要です。ミュージカル俳優でなくても、日舞やダンスなどなにかしらやっておくべきです。

 

ダンスの先生
俳優は自分の体が楽器みたいなものだからね!常にチューニングしておかなくちゃだめだよ!
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【俳優になるには】俳優養成所のカリキュラムとは?

それでは実際のカリキュラムはどのようになっているのでしょうか?私が通っていた養成所のカリキュラムをもとにお話しますね。

①授業時間

養成所により、いろいろな時間帯で授業が行われます。私が通っていたのは夜間の養成所だったので、週に3回、18時~21時で授業がありました。

 

養成所により、社会人も通いやすいように週一のクラスとか、昼間のクラス土日だけのクラスなどもあります。

②演技指導

演技指導には主に次のようなものがありました。

 

  1. 滑舌・発声などの基礎訓練
  2. 感情開放訓練
  3. 台本を使っての演技指導

 

詳しく解説します!

①滑舌・発声の基礎訓練でよくやるものに「外郎売(ういろううり)」があります。歌舞伎の演目のひとつで、早口言葉がたくさん入っているので、俳優やアナウンサーの滑舌の練習によく使われます。

②感情解放訓練とは、恥ずかしいという気持ちを捨てて、人前で自分をさらけ出すことができるようになることです。俳優は、映像であれ舞台であれ、どんなに恥ずかしい役でも人前で演じなければなりません。カッコつけてできるものではないのです。
③台本を使っての演技指導は、たとえばシェークスピアの戯曲のワンシーンを実際に演じたり、テレビドラマや映画の台本のワンシーンを演じたりしながら、講師の先生にアドバイスをしてもらいます。

 

これらは実際に私もやった演技実習ですが、内容は講師の先生によって様々です。カリキュラムの内容は、講師の先生に任されていることが多いです。

 

また基本的にはマンツーマンではなく、ひとクラス20~30人くらいなので、積極性がないと他の人がやっているのを見てるだけで終わってしまう、なんてこともあります。

 

演技指導の先生
どんどん自分から手を上げて積極的にアピールしていかなきゃダメだよ‼

③ダンス

ダンスがカリキュラムに入っていることが多いのですが、なぜでしょう。私が通った2つの養成所でも、どちらも必修でダンスの授業がありました。

 

俳優志望のマサキくん
僕はミュージカル俳優になりたいわけじゃないのにどうして?ダンスは苦手なんだよな…

 

その理由は、自分がイメージしたように身体を動かすことができるようになるためです。

 

演出家や監督からいろいろと指示が出たときに、自分ではそうやってるつもりなのにできていない、ということはよくあります。

 

自分のイメージした通りに身体を使うことは、実はとても難しいことです。ダンスは、たとえうまく踊れなくても、常に自分の身体と対話します。自分で自分の身体をコントロールできるようになるために、ダンスのような身体訓練は必要なのです。

 

ちなみに、ダンス以外にも、模倣(もほう)〈マネをすること〉という訓練もあります。これも、自分の身体を自分でコントロールできるようにするための訓練です。

 

また、俳優は音感、リズム感も必要です。セリフのやり取りも、リズムが大切だからです。上手な俳優さんは、音感、リズム感も良いものです。歌の上手い俳優さんが多いのもそのためです。

 

音感、リズム感を鍛えるためにも、身体と音楽を使う訓練は、俳優にとって大切になってきます。

④選択授業

私が通っていた養成所では、選択授業として、日本舞踊や殺陣指導がありました。養成所によっては必修のところもあるようです。

⑤特別講義

私が通っていた養成所では、現役プロデューサーや現役マネージャー、または現役俳優を招待しての特別講義が、月に一度くらいありました。

 

また、メイクアップアーティストを招いてのメイク講習などもありました。

 

特別講義は、養成所によっていろいろな形で行われることがあります。

 

管理人
現場のナマの声が聞けるのは、とても刺激になったね
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【俳優になるには】俳優養成所を卒業したらどうなるのか?

皆さんがもっとも気になるのはここかもしれませんね。

 

俳優養成所を卒業したらどうなるのか?俳優になれるのか?

 

結論から言うと、俳優養成所を卒業しても、実際に俳優として活躍できるひとはほんの一握りです。

 

もし同期が100人いたとすると、1人か2人くらいでしょうか。

 

管理人
私も同期が80人ほどいましたが、現在テレビや映画で活躍してるひとは1人くらいですね…

 

それだけ厳しい、狭き門だということです。

卒業公演・卒業制作

卒業のときに、それまで学んだことを発表する機会として、卒業公演を行うところが多いです。舞台公演をしたり、映像作品を撮ったりします。

 

その公演や作品を関係者(芸能事務所のひとなど)に見てもらって、所属や今後の活動に結びつけるのが目的です。

事務所所属オーディション

各芸能事務所の採用担当者を招いて、所属のためのオーディションをやっているところもあります。

 

卒業公演作品を見てもらったり面接をしたりして、手があがれば所属することができます。

 

中には数十社から手があがるひともいるようです。

 

ただ現実には、単に演技力だけでなく、見た目がきれいだとかかっこいいとか、そういうことも少なからず…というか、大きく関係するようです。

 

良い悪いは別にして、芸能界とはそういうところだということも、覚悟しておく必要がありますね。

 

◎知り合い講師のひとりごと

これは実際に講師をしている知り合いから聞いた話ですが、講師たちが評価している生徒が、必ずしもプロダクションに入れるわけではないそうです。

結局プロダクション側は見た目重視で、可愛い、かっこいい人が合格しやすいのも事実だそう。

俳優・女優も結局は商品ですからね。

プロダクション側も、商売ですから売れなければ仕方がない、ということなのでしょう。

知り合いの講師は、そのジレンマにいつも悩むそうです。

劇団付属の養成所の場合

劇団付属の養成所の場合は、その劇団の劇団員になることが目標です。

 

多くの場合は、優秀と認められた数人が、さらに上のクラスへ進み、さらに訓練を重ねて優秀と認められて、ようやく劇団員になることができます。

 

しかもやはり数人程度です。劇団付属の養成所にはいっても、ほとんどの人は劇団員にはなれません。厳しいですが、それが現実です。

 

自分たちで劇団を旗揚げする

ほとんどの人が、事務所にも入れない、劇団員にもなれない、ではどうするのか?

 

  • 俳優は一旦諦めて、別の道を探す
  • また他の養成所に通う
  • 自分たちで劇団を旗揚げする

 

多くの人は、別の道を探すことになります。私の同期だった人たちも、ほとんどは別の道に進んでいます。自分で事業を立ち上げて、会社の社長になっている人もいれば、好きなダンスを生かしてダンスの先生をやっている人もいます。レストランを経営している人もいます。

 

また、自分たちで劇団を作って公演を行っている人もいます。有名劇団になれば、そこからテレビや映画へも出演できるかもしれません。そしてこのような人たちは、何よりもお芝居が好きなのです。その気持はとても大切です。

 

例えば…有名俳優さんの場合

私の好きな俳優の段田安則さんは、劇団青年座の養成所に入りましたが劇団員には残れず、たまたま募集していた夢の遊眠社という劇団に入って、そこから俳優活動がスタートし、現在の活躍につながっています。

 

芸能事務所に入れなかったり、劇団員になれなかったりしても、本当に演じることが好きで俳優になりたいのであれば、他にも道はいろいろあるということです。

 

ちなみに私は、養成所を卒業したあとは、そこで知り合った人に声をかけてもらって舞台に出演したり、自分で出演できるところを探したりしながら舞台を中心に活動してきました。

 

その後、知り合いの紹介で芸能事務所に所属することになりましたが、養成所での経験や、卒業後、自分でいろいろと探しながら活動してきたことすべてが、今の自分の糧になっていると思います。

 

【俳優になるには】俳優養成所の費用はどれくらい?

養成所に通うのには、お金がかかります。実際にどれくらいかかるのでしょう。

 

私は2つの養成所に通ったことがありますが、学費は、1つ目の養成所は無料、2つ目の養成所は半年で約30万円くらいでした(半年後からは特待生になったので無料でした)。

 

文学座付属演劇研究所本科の場合

・入所金 7万円
・授業料 1期6万円 ※全4期(入所手続き時と、7月、10月、1月に納入)
・実習費 年間22万円

〈劇団HPより〉

 

まだ未成年だったり学生だったりすると、学費を払うのは大変です。親に援助してもらうことになるかもしれません。しっかり調べて、相談して、納得して決めましょう。

 

【俳優になるには】俳優養成所ってどんなとこ?2つの養成所に通った私の体験記:まとめ

以上、俳優養成所ってどんなとこ?ということで、私の経験を踏まえてお話してきました。

 

いかがだったでしょうか。なんのコネもツテもなく俳優になりたい人は、その入口として俳優養成所は、もっとも現実的な選択肢のひとつです。

 

養成所では、経験豊富な魅力あふれる講師陣が指導してくれます。

 

その一方で、ほとんどの人は、俳優・女優になることができないという現実もあります。

 

でもそれは、プロ野球選手になりたいと思っても、実際になれる人は、野球をやっている人のうちのほんの一握りだということと同じです。

 

プロ野球選手になれなくても、野球を通して学ぶことがたくさんあるように、養成所に通ってたとえ俳優になれなかったとしても、そこで学べることもたくさんあります。

 

私の養成所時代の同期も、ほとんどの人は他の道に進んでいますが、会社を経営したり、レストランを経営したり、大手企業でバリバリ活躍していたり、結婚して良き母親として奮闘していたりと、みんな頑張っています。

 

そしてだれも、養成所に通ったことを後悔している人はいません。

 

これは、私が通った養成所がたまたまそうだったのかもしれませんが、でも、自分でしっかり学ぼうという気持ちがあれば、どの養成所へ行っても、得るものは必ずあると思います。

 

私が通った養成所は、残念ながら2つとも今はもうありません。それだけ芸能の世界は移り変わりも激しいと言えます。

 

自分はどんな俳優、女優になりたいのか?だれのようになりたいのか?

 

しっかりと目指す目標を決めて、気になる養成所があれば、まずは資料請求をしたり、自分で情報を集めたりしてみましょう。

 

この記事も、そんなあなたのお役に少しでも立てたら嬉しいです。

 

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