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【麒麟がくる】本能寺が鉄砲?戦国時代における寺の歴史的背景とは

  • 2020年2月14日
  • 2020年11月27日
  • ドラマ

時代劇に限らずどんなドラマでも、その時代背景を知らないと楽しめない、というか、知っていたほうがより楽しめる、ということはあるでしょう。

特に歴史ものについてはそういうことが言えると思います。

「麒麟がくる」第4話では、本能寺が種子島で鉄砲を作らせているという話があって、早速出てきた「本能寺」というワードにネット上がざわついた、なんて話もあるようですが、私としてはそれ以前に、そもそも本能寺が鉄砲ってどういうこと?と、「お寺さん」と「鉄砲」がどうしても結びつかず、そのことでひとりざわついていたのでした。

現代の我々にとっては、お寺と武器というのは両極に位置するもののような感じがしますよね。

お坊さんが手にしているのは杢魚を叩く棒(杢魚倍というらしい)であり、リンを叩く棒(こちらはそのままリン棒)であって、お坊さんの手に武器が握られている姿はなかなか想像できません。

しかし、戦国時代のお坊さんは、どうやらそうではなかったようなのです。

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戦国時代の寺は武装する

そもそも戦国時代というのは天下統一される前ですから、治安は当然良くありません。

今の平和な日本で暮らす我々からは想像できませんが、農民でも商人でも、自分の土地は自分で守るのが当たり前で、武士に限らず、みな武装していたのです。

そう言えば第1話冒頭も、まさにそんなシーンから始まっていましたよね。

そしてこの武力を持つということは、お寺も例外ではなかったということです。

考えてみれば、大きなお寺であれば、お布施やお賽銭など、多くのお金が集まります。

そして多くのお金が集まれば、それだけ野党強盗に狙われやすくなるというのは想像できます。

寺も自ら武装して財産を守る必要があったわけですね。

強大な力を持つ寺

その当時の寺というのは相当な力を持っていたようです。

文化的な教養もそうですが、中国大陸へ留学した留学僧が持ち帰ったのは、仏教の教えだけでなく、お寺を建築するための建築学や薬学など、あらゆる分野の最先端技術でした。

まさに教養も技術もお金もある!

頭が良くてスポーツ万能でお金持ち、みたいな感じでしょうか(笑)

そうなると当然、そんな優秀な人とつるんで一儲けしてやろうという輩が出てきます。

まさに、商人がお寺と結びつくのは自然な成り行きでして、商業活動とは無縁に思える寺が、経済界で力を増してさらに財力を蓄えていく、ということだったらしいのです。

戦国時代の関所と寺の関係とは

その一つの例として、関所があります。

本来関所というのは公の機関で、江戸時代であれば幕府や大名が管理していました。

しかし当時の関所は関銭という通行料をとるだけの目的で作られたもので、関銭は関所を作った人の懐に入ります。

そしてなんと、関所を最も多く持っていたのは寺だというのです。

「麒麟がくる」でも関所を通るシーンがよく出てきますが、よく見ると関銭を徴収しているのが武士ではないような格好の人がいました。

彼らは下級僧侶なのかもしれませんね。

また、商業活動の中心である市場も、実際に牛耳っていたのは寺だったようですし、金貸しみたいなこともやっていたそうなのです。

今の我々からはなかなか想像できませんね。

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僧兵とは

乱世の時代にこれだけの経済力を持てば、それを守ろうと武装するのは当然なのかもしれません。

武装した僧侶を僧兵と言いますが、なんだかやっぱりイメージが湧かないな~という人もいるでしょう。

しかしそんな人でも武蔵坊弁慶なら知っていると思います。

そう、まさしく彼が僧兵です。

弁慶ってお坊さんだったんですね…なんか忘れてました…(笑)

そう考えると僧兵って…ものすごく強そう…!!

はい、実際相当強かったようです。

 

以上、戦国時代の寺の歴史的背景についてみてきました。

明智光秀と言えば本能寺の変。

寺はある意味、このドラマの影の主役なのかもしれません。

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