今回はそんな疑問にお答えします!
結論・ブレンド=ブルーマウンテン?
結論から言うとブレンドとは
「ブルーマウンテンのように、そのお店が考える最高峰の味を、できるだけリーズナブルに提供しようとして試行錯誤されたもの」
だということです。
いったいどういうことでしょうか?
では具体的に解説していきましょう!
コーヒーの種類について
まずコーヒーの種類と聞いて、皆さんはどんな種類を思い出しますか?
ブレンドしか注文したことないよ、という人も少なくないでしょう。
そもそもお店によっては、コーヒーといえばブレンドかアメリカンしかなかったりもします。
以前見たテレビドラマで、年配の男性がスタバで注文するシーンがあって、
男性「ブルマン(ブルーマウンテンのこと)」
店員「ブルマンは置いてないんです…」
男性「じゃ〜キリマン(キリマンジャロのこと)」
店員「キリマンもちょっと…」
男性「なんだ、キリマンもないのか!なんだこの店は!」
…なんてやりとりがあったのを思い出しましたが、確かに若い人にはブルマンだキリマンだと言われても、何のことだかわからないですよね…。
恥ずかしながら私も最初、コーヒーにはブレンドとストレートがあると聞いて、ストレートって何だ?ストレートって名前のコーヒーがあるのか?と思ったくらいでした。
私が本格的にコーヒーの種類について知ったのは、とあるコーヒー専門店でアルバイトをしたときでした。
それまでにもカフェと名のつくお店で働いたことはあったのですが、ケーキやワッフル、サンドイッチなど食事中心のお店で、コーヒーの種類と言えばブレンド、アメリカン、カフェラテ…くらいなものでした。
その後コーヒー専門店で働くことになったのですが、さすが専門店というだけあって、主なストレートの種類は揃っていました。
ブラジル、メキシコ、キリマンジャロ、モカ、コスタリカ、マンデリン、ガテマラ、コロンビア、ブルーマウンテン…などなど、コーヒー通でなくても、聞けば、ああ〜なんとなく聞いたことがある!という名前ばかりではないでしょうか。
そこのお店は自家焙煎ではありませんでしたが、それでも焙煎してくれる人にはこだわっていました。
ある大手の業者から豆を買っていたのですが、焙煎してくれる人を指定して、その人が焙煎した豆しか使わないというこだわりようでした。
さて、そこのお店でいろいろな種類のコーヒーを覚えたわけですが、そもそもこれだけいろいろな種類のコーヒー豆があるのに、なぜどこのお店にも、必ずブレンドという種類があるのかと思いませんか?
そもそもブレンドってコーヒーはなんなんでしょう。なんのためにあるのでしょう。
ブレンドとはブルーマウンテンを目指したもの?
そのコーヒー専門店で教わったのは…
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でもブルーマウンテンは希少で値段も他の豆に比べると格段に高い
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そこでいろいろな種類の豆をブレンドして、リーズナブルにブルーマウンテンに近い味を再現しようとした
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ブレンド
ということでした。
ストレートは、例えばマンデリンなら苦味が強いとか、酸味ならばキリマンジャロやモカだとか、それぞれに特徴があります。
それに比べてブレンドはバランスのとれた味です、みたいな印象ではないでしょうか。
メニューにもよくそう書いてありますよね。
「当店のブレンドは苦味と酸味のバランスが良く…」
確かにブレンドされているのでバランスが大切なのですが、ではブレンドが目指したブルーマウンテンというストレートは、そもそもどんな特徴を持っているのでしょうか?
ブルーマウンテンは特徴のない珈琲⁉︎
そもそもブルーマウンテンというコーヒーは、苦味でもなく、酸味でもなく、非常にバランスが良いコーヒーなのです。
逆に言うと、特にこれといった特徴のないコーヒーとも言えます。
飲んだ後に良い意味で何も残らない、スッキリとした後味を堪能できる、そんなコーヒーがブルーマウンテンなのです。
そう考えると、「バランスの良いブレンド=ブルーマウンテン」という意味も理解できるかもしれませんね。
もちろん、なかなか本物のブルーマウンテンのようにはいかないものですが、でも、あくまで目指しているのは最高峰の味‼ということです。
コーヒーの種類について~そもそもブレンドってなんなんだ?:まとめ
以上、コーヒの種類について、そもそもブレンドってなんなんだ?ということでお届けしました。
ブルーマウンテンのように、そのお店が考える最高峰の味をできるだけリーズナブルに提供しようとして試行錯誤されたものがブレンド。
そう思って飲んでみると、今までなんとなく注文していたブレンドが、ちょっと愛おしく感じませんか?
決して安価なだけがウリではない「ブレンド」。
そこには、そのお店の熱意とプライドと哲学がブレンドされて、ギュッと詰まっているのです!
最後までお読みいただきありがとうございました。