スーツなどのスラックスのファスナー(前チャック)部分のすぐ上に「ちっちゃな輪っか」みたいなのが付いているものがあるのですが(すべてのスーツではありません)⬇
「輪っか」の正体は…ベルトピンループ
結論から言うと、この輪っかは「ベルトピンループ」あるいは「ピンループ」、または「プロングループ」と呼ばれていて、「ベルトがずれないためのもの」です。
使用方法は、ベルトのバックルにある真ん中の細い棒の部分、つまりベルトの穴に通す部分を穴に通す前にこの輪っかに通します。
こんな感じ⬇
これによりベルトは適度に固定されるので、上にずり上がったり、横にずれたりすることを防いでくれます。
知っている人にとっては常識みたいなものかもしれませんが、私はず~っと知りませんでした。
私の周りの友人や家族に聞いても知っている人はいませんでしたので、あまり一般的な知識ではないのかもしれませんね・・・。
この使用方法を初めて知ったとき、大げさでなく、雷に打たれるがごとく感動しました。
ベルトピンループの良いところ
私は細身の体系で、若いころはさらに痩せていたせいで、スーツのウエストはゆるい場合が多く、そのためベルトが上のほうにずれてしまうことがよくありました。
なんだかかっこわるいな~と思って、ベルトの位置をしばしば直すことが多かったのです。
ベルトは痩せている人は上にずれ、逆に太っている人は下にずれやすいものです。
そう、ベルトというものは、なかなかちょうどいい位置に収まっていてくれないもんなんです。
スーツですからベルトしないってわけにもいきませんし…。
ですので、このちっちゃな「輪っか」の利用法が分かったときは、目から鱗といいますか、大変感心したものでした。
ただ残念なことに、すべてのスラックスに必ずついているわけではありません。
こんな便利なパーツなのですから、スラックスにはマストで付けていただきたい!!(値段にかかわらず!)
そう激しく思う今日この頃なのでした。
他にもある⁉服に付いてるいろいろな「輪っか」
ちなみに、スーツのジャケットならば襟の部分にフックにかけられるようになっている「輪っか」がありますよね。
スラックスの「輪っか」も、最初はどこかに吊り下げられるようについているのか?と思いました。
しかしスラックスはジャケットのように、脱いでどこかに引っ掛けるということも少ないし、そもそもフックにかけるには「輪っか」が小さすぎます。
また、実際には使わないけどオシャレとして付いている、みたいなものもありますよね。
たとえばトレンチコートの肩の部分の肩章(エポーレット)。
これなどは、もともとは軍服として、銃や双眼鏡を下げるためにつけたと言われていて、実用的なものでした。
(そもそもトレンチコートが軍服だということさえ最初は知りませんでしたが…)
このように、現在は使用しませんが、オシャレとして残って付いているものもあります。
スラックスのファスナーすぐ上の「輪っか」まとめ
以上まとめると
- スラックスのファスナーすぐ上の「輪っか」はベルトピンループ(ピンループ)と呼ばれる
- ベルトが上下左右にずれないためのもの
- 使用法は、ベルトのバックルにある真ん中の細い棒の部分を、この輪っかに通して使う
- 痩せてる人やお腹が出ている人はベルトが上下にずれやすいので、非常に便利
- ただし、すべてのスラックスに付いているわけではない
ちなみに野球のユニホームにも付いているそうです。
野球やってた人は皆知っているのでしょうか…。
とにかく、ちゃんと実用的で現在でも使用できる、知っていると、とても便利で優秀なパーツなのでした!!